読書ログ(2017年2月分)
今月は3冊読みました。今後の創作のネタバレ回避のため、内1冊は紹介しません。でも本当に3冊読んだんだから! いやマジで!!
名月論『誰も教えてくれない脳と医療の話 脳神経外科の現場から』文芸社(2011)
医者や病院、治療や脳のこと、もっと知りたくありませんか? 「身近な医療」「脳外科の病気」「脳外科の治療」「医者とお金と医療制度」の4章立てで、若手現役脳神経外科医が医療と脳をわかりやすく語った一冊。
脳と医療の話……というと小難しいイメージがありますが、この本では「風邪とインフルエンザ」という身近な医療の話から始まります。途中、あまり聞き慣れない病気の話も出てきますが、専門用語も解説を交えながら書かれているので、思っていたよりも読みやすかったです。特に、治療の章では(図解が一切ないのに)手術の様子が鮮明にイメージできるほどでした。
後半は医者の給料や、医師不足問題(ちなみに本書では、不足が深刻化しているのは大病院の勤務医であることや、脳外科などの過酷な科は諸外国と比べてハイリスク・ローリターンで、希望する研修医が年々減っていることが指摘されている)や、救急車たらい回しの実情など、現代日本の医療問題について現役脳外科医の目線で書かれていて、とても読み応えがありました。
- 作者: 名月 論
- 出版社/メーカー: 文芸社
- 発売日: 2011/06/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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佐野洋子『ヨーコさんの“言葉” わけがわからん』講談社(2017)
『100万回生きたねこ』で知られる絵本作家、佐野洋子さんのメッセージを伝えるNHKの人気番組『ヨーコさんの“言葉”』の書籍化第3弾
ヨーコさんの言葉は、とにかく奥が深い。心にスッと(時にはズシリと)染み込む。共感したり、ハッとさせられたり……。北村裕花さんの味のあるイラストも相まって、読んでいて心がぽかぽかしてきました。読み終えて数日経っているのですが、まだこんな月並みなことしか言えません。私にはまだ早すぎたかなー(笑)
- 作者: 佐野洋子,北村裕花,小宮善彰
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/01/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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