Ikunaga Diary

ぼく、大きくなったら、お豆腐と結婚するー!(๑ᴖ◡ᴖ๑)

読書ログ(2017年1月分)

今月は1冊のみ。来月はもう少し頑張ります……^^;

金水敏『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』岩波書店(2003)

「そうじゃ、ワシが博士じゃ」としゃべる博士や、「ごめん遊ばせ、よろしくってよ」と言うお嬢様……実際には出会ったことがないのに、いかにも「それらしく」感じてしまう言葉づかい「役割語」のルーツを、(時には江戸時代の作品まで遡りながら)紐解いていく本。

役割語は、幼少期に触れた絵本や漫画、アニメなどの「カテゴリベース(博士、関西人、お嬢様といった大きな括り)の描写」が大きく影響していて、世代を通じて受け継がれている、という仮説には思わず納得!

「ぼく」「ワシ」「アタイ」などの一人称といい、「~だわ」「~ッス」「~でござる」などの文末表現といい、日本語の表現は本当に多彩ですね。大切にしていきたいものです。

ヴァーチャル日本語 役割語の謎 (もっと知りたい!日本語)

ヴァーチャル日本語 役割語の謎 (もっと知りたい!日本語)